
審美歯科
審美歯科
歯科医療の目標とするところは、口腔疾患の予防、治療そして健康保持にあります。この口腔機能を健康に保つことは、“食べる”という食物の摂食・咀嚼・嚥下をおこない、生命の維持と活力源になるとともに、“話す”というコミュニケーションを可能にします。これらは楽しい人生を送るための重要なポイントです。
しかしながら、たとえ歯科治療によって機能を回復できたとしても、審美的満足感が得られなければ、決して心身ともに健康を取り戻したという実感は得られないと思います。
この口腔付近の機能の回復と審美の改善は、表情は明るく、生活に活力を取り戻すことにつながります。
「審美歯科治療」は、歯の噛み合わせの改善を最優先し、そのうえで見た目の美しさを追求します。 歯において最も大切な機能は噛み合わせであり、それを無視して美しさだけを追い求めることは、審美歯科治療ではありえません。歯の機能と見た目をトータルで改善し、口元を理想により近づけていく治療だといえます。 患者さまが自信を得て自然な笑顔になれるよう、お悩みを解消できるような治療方法を提案していきます。
ホワイトニングは、歯を白く美しくするための方法です。コーヒーや紅茶などによる歯の着色を、自分の歯を削ることなく安全に白くします。専用のホワイトニング剤を歯に塗ることで少しずつ歯を白くします。歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行えるホームホワイトニングがあります。
保険治療で治療目的に行われる「歯石取り」と違い、美容目的で行われます。
PMTCは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略称です。
毎日歯を磨いていても、バイオフィルム(一般的に歯垢、あるいはプラークと呼ばれています)を完全に落とすことはできません。細菌をはじめとする微生物が集まって作り上げる生態系(細菌の膜)の総称で、そのなかでもヌルヌルしているのがバイオフィルムです。奥歯の歯間や歯の裏側など、患者様の見えにくい部分やブラシの届きにくいところまで再付着を防ぐために表面をツルツルに磨き上げます。
PMTCでのバイオフィルム除去は歯周病対策・虫歯予防に非常に効果的です。
白いかぶせ物に主に使用する「セラミック」は使用する素材や、実際に製作していただく歯科技工士さんによって仕上がりのレベルが違ってきます。もちろん保険治療の範囲内のものよりも審美的・機能的に優れたものではあるのですが、技術が高い技工士さんと一般の技工士さんだと、やはり価格も異なってきます。「料金が高くても、自分にとってベストなものを選びたい」という患者様もいらっしゃれば、いいものでさえあれば「レベルが高い必要はない」という患者様もいらっしゃると思います。当院では治療に選択肢を設け、患者様のご希望に沿った方法を選んでいただけるように準備し、その中でも最善の治療を提供することを心掛けております。
オールセラミッククラウンは、虫歯治療で歯を大きく削った場合にかぶせるセラミックのかぶせ物で、差し歯とも呼ばれます。保険治療で使われる銀歯やレジン(プラスチック)では見た目が不自然であったり、時間が経つにつれ変色や劣化が起きたりしてしまいますが、セラミックであれば天然歯と見間違うほどの美しく自然な見た目に仕上がります。もちろん日々の口腔ケアは必須ですが、汚れが着きにくいため、口臭を気にされる方にもオススメです。
また、耐久性にも優れており、しっかり噛めて適切なケアをすれば長く使い続けることができます。金属を一切使っていないため金属アレルギーの方でも安心です。
ラミネートベニアは、歯の表面を削り、薄いセラミックを貼り付ける前歯に行う治療です。ホワイトニングの効果が出にくい変色歯や、歯並びでわずかなすき間がある歯の見た目を整える目的などで使用します。白く透明感のあるセラミックであるため、美しく自然な見た目に仕上がります。また、クラウンなどと比べると歯を削る量が少ないため基本的に麻酔が必要ありません。短期間で治療が終わるのもメリットのひとつです。
メタルセラミックは、虫歯治療で歯を大きく削った場合に被せるかぶせ物のひとつで、金属のフレームにセラミックを焼き付けている2層構造が一番の特徴です。見た目には、白いセラミックしか見えません。ただし内部が金属である分、見た目の透明感や色調はオールセラミッククラウンに劣り、歯ぐきが痩せることで金属部分が見えたり、金属イオンが溶け出して歯が黒ずんで見えたりすることがあります。また、金属を使っているため金属アレルギーの方は使用できません。